新たなトレンドWordとなっている「web3」は、web1や2とはまた違った利便性がある、次世代型インターネットとして注目を集めています。
ちらほらと耳にすることが増えてきたweb3でも、その仕組みや定義、歴史に関してはまだまだ未知な部分がいくつもあるのではないでしょうか?
今回は次世代型インターネット・web3の定義や仕組み、メリットやできることなどの基礎知識をまとめてお伝えします。
次世代型インターネットweb3とは?定義と歴史、仕組みを紐解く!
web3は、非中央集権のインターネットのことを言い、その歴史や仕組み、定義のすべてが奥深くなっています。
ここではさっそく、非中央集権のインターネット・web3がどのようなものなのか仕組みや定義を紐解いてお伝えします。
webの歴史について
webには、
- web1:1989~2005年までのホームページが一般的な時代
- web2:2005年から現在までのSNS、クラウドが主流の時代
- web3:現在はブロックチェーンが主流の時代
という、3つの歴史・特徴があり、web3は取引情報が記録された台帳のことを言う、ブロックチェーンが基本的な定義になります。
web3のブロックチェーンは、管理者が不在でユーザーが全員でデータを共有し、管理するシステムのこと。
web2の中央集権型のインターネットから、web3は分散型に移行したもののことを言い、個人データをクライアントのサポートを受けずに所有できる特徴があります。
web3の仕組みと定義
ブロックチェーンをメインに利用した分散型次世代インターネット・web3は、インターネット利用で必須だった、IDやパスワードの登録が不要になります。
web3は、それぞれがアルファベットと数字を組み合わせた羅列となるウォレットアドレスを持ち、その都度ウォレットのID・パスワードでログインができるため、匿名性の担保やプライバシーの保護に役立ちます。
web2の場合は、GAFAMによってデータが独占されていましたが、web3は個人でさまざまなデータを保管、管理し、自由なアクセスが可能となるため、いっそうにインターネット利用のハードルが低くなっていくと言えるでしょう。
次世代インターネットweb3!できること、メリットを解説
新しいwebのやり方として注目されているweb3の誕生で、インターネット生活がもっと便利になっているこの頃。
では、次世代型インターネットのweb3には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは次世代型インターネットであるweb3のメリット、できることをひとつひとつチェックしてみましょう。
国境や人種にかかわらないサービスの利用が可能に
web3の分散型アプリケーションとなるDAppsは、人種や国境にかかわらず、それを超えてサービスを利用できるメリットがあります。
ITの技術・進歩が盛んな国となる中国では、グレートファイヤーウォール・金盾という大規模な検問システムが存在するため、GoogleやTwitter、Facebookなどの代表的なSNSサービスにはアクセスできない仕組みが。
分散型のストレージや身分証明、さらにはブロックチェーンを採用したゲーム、DApps活用したアプリケーションのすべては、世界の場所や人種にかかわらずにサービスにアクセスが可能となります。
OSやデバイスによる制限が一切ないweb3は、OSやデバイスの枠組みを超えることで幅広いインターネット利用が実現するのです。
ユーザー自身でのデータ管理の保管が可能に
web3の根本的なメリットには、ユーザーそれぞれが自分自身でデータを保有・保管できるシステムがあります。
web3の前のweb2では、ユーザーが便利にインターネットサービスを無料で利用できることが基本のシステムでしたが、無料で利用ができるものの、行動履歴や個人情報の提供が必須の条件で、これが問題にされていました。
web3の場合は、ユーザー自らでデータを管理できる大きなメリットがあり、その例には、リマーケティング広告があります。
リマーケティング広告とは、InstagramやFacebook、TwitterなどのSNSサービスを見ている際に、これまでに検索していた情報に関連したwebサイトの広告が表示されるもののことを言います。
広告の配信によってユーザーは監視をされているような気分になり、不安になることも少なくはありません。
web3では、データを自分自身で管理可能になっているため、このような監視されているように感じるweb広告の配信をストップさせることも可能になるのです。
セキュリティ構築がより堅牢になっている
ブロックチェーン技術による分散型のネットワークは、これまでの取引の履歴と言った情報をすべて暗号化しながら、複数のユーザーの承認によって取引ができるシステムになっています。
web2の場合は、特定のサーバーハッキングに成功してしまうと、自由にそれらの情報を盗んだり、データの改ざんができてしまう問題点がありました。
分散型ネットワークであるweb3は、データの保管に必須のセキュリティの構築がより堅牢になっているため、安心・安全にインターネットを使うためのハッキングなどのリスクをなくしていくことができます。
P2P取引が不要になる
ピア・ツー・ピアの略語となるP2Pのネットワーク接続は、これまでであれば仲介の役割を担うクライアントサーバーが必要でした。
ですがweb3の場合はこの必要がないため、エンドユーザーと企業のダイレクトな取引が可能になります。
ブロックチェーンのシステムによって実現されるP2Pは、特定の企業のデータ管理の必要もなくなるため、安全で自由なデータ保管が可能になるのです。
web3のサービスとは?代表的なサービスをまとめてみた
国や企業の規制に負担を感じず、自由なスタイルでカスタマイズやオリジナリティを活かしたインターネット利用・管理ができるweb3。
ここではweb3の機能を最大限に活かした、代表的な注目サービスをまとめてご紹介します。
Brave
web3世代の画期的なwebブラウザ・サービスとして注目を集めているBrave。
インターネットを安心・安全に使うために欠かせないプライバシー保護のセキュリティに特化したサービスで、個人データを収集する広告をブロックするため、ネット利用の監視されているような負担を根本的に解決できます。
Braveでは、広告を閲覧することによってBATの仮想通貨を獲得できるシステムが搭載され、この機能を目的にしたユーザーも増え続けているようです。
OpenSea
NFTコンテンツの販売や購入、転売と言う意味を持つ二次流通がトータルで可能になっているマーケットプレイスのOpenSea。
ECサイトのひとつであるOpenSeaは、写真や音楽、アートなどのNFTに関連したアイテムが個人間で売買されているので、リサーチをするだけでも新鮮味と楽しさを感じることができます。
これまで従来のマーケットプレイスでは、ユーザーの登録が必須となっていましたが、このサービスが登録が不要で、個々のウォレットを連携させるだけで自由に作品を購入できます。
出品したクリエイターの作品は、ユーザー同士の売買があっても発行者に永久的にロイヤリティを還元できるところもこのサービスの大きな特徴となっています。
まとめ
重要なデータを特定の企業にのみ集中させることなく、不特定多数のユーザーの暗号化によって分散が可能となるweb3。
これまでのwebシステムとは違ったweb3の利用をぜひ検討しながら、分散型インターネットの利便性を実感していただければと思います!