凍える冬がようやく終わり、今年もまた春がやってきましたね。
大人だけでなく子供たちもまもなく祝・ご卒業!または、進学、進級で新しい生活が始まることと思います。
この機会に携帯デビューというお子様方もいらっしゃることでしょう。お子様の希望に沿うとやはりスマホ購入となるご家庭が多いかと思います。
スマホがあれば子供が外出してもいざという時連絡が取れてなにかと安心だし、
お友達同士でも今は電話よりLINEでのコミュニケーションが多いでしょうから
昔のように長電話で通話料が跳ね上がるのが心配に!といった可能性も低く、
親にとっても子供にとってもメリットがいっぱいありますね。
逆に、スマホを持つことによるデメリット、心配な事というのも昨今はよくニュースなどで報道しているのでお分かりかと思います。
ネット依存やネットいじめ、詐欺によるお金の騙し取り、出会い系などで犯罪に巻きこまれる、ゲーム課金での高額な使い込み…といったことです。
便利な反面、一歩間違えれば本人も回りも困ったことになってしまうスマホ。
正しく認識し、使っていくための「ネットリテラシー」について今回は勉強していきましょう。
スポンサーリンクネットリテラシーってなんのこと?
「ネットマナー」や「ネチケット」ということばを聞いたことがありますか?
もう20年以上使われているネット用語で、意味は「インターネットをする上での一般常識」というようなことです。
現実世界でも共通する「あいさつ」「お礼」はもちろん厳守すべきことです。
そのほかには「本名や住所を不特定多数が見る場所には書かない」といったプライバシーに関わる約束事(最近はFacebookなどSNSの影響で本名を出すことも珍しくなくなりましたが)
ヤフオクなどでよく見る「ノークレームノーリターン」(購入後のクレーム禁止、返品禁止)
いろんな掲示板に同じ質問や文章を複数投稿することを禁止する「マルチポスト禁止」など
独自のルールやマナーがネットにはあります。
インターネット初心者や、そもそも現実でも社会性が未熟な子供はなかなかその「暗黙の了解」に気が付きにくいものですが、
ネットの世界はそういった「場にふさわしくない者」に優しい相手ばかりとは限りません。
逆に、「ルールを守れない人はネットの世界に足を踏み入れるべきではない」と考えている人の方が多いほどです。
そういった行為を続けていくと、批判の意見がどんどん大きくなり「炎上」といって社会現象にまでなることもあります。
インターネットは、顔が見えなくても人と人とのコミュニケーションであるということを忘れてはいけないということを頭の中に入れておきましょう。
では、ここからが本題の「ネットリテラシー」です。
ネチケットが主に「人と人」のルールであるのに対し、
「ネットリテラシー」はインターネットそのものを正しく認識しているか、使いこなせるか、といった意味になっています。
インターネットは情報の大海原です。良いことも悪いことも指先一本で取得したり、自分が発信元になったりします。
ネットそのものを正しく理解しどう行動すればよいかが解っていれば、自分がトラブルに巻き込まれることも、他人に迷惑をかけることもなくなります。
また、ネットやスマホを使うにふさわしい場所やシチュエーションを理解しているか、実践できているか。そういったこともリテラシーのひとつです。
人と人が情報でつながっているという点で、いわゆるひとつの世界であるインターネット。大人も子供も正しく理解し、秩序を乱さず平和に住めるように勉強しましょう。
ネットリテラシー検定というものもあります。
子供から大人まで、あらかじめ知識として蓄えておきたいことばかりなのでぜひご一読をおすすめします!
ネットにおけるプライバシーの取り扱い
Facebookやtwitterなど、そしてInstagramやtictocまで。このごろは個人が気軽に情報を発信できるアプリが定着しました。
スマホのおかげで撮った写真はその場ですぐにネットにアップすることができます。
その写真に写っている人は自分だけですか?自分の顔を「見て欲しい!」と思ってネットにアップするのは、基本的には自己責任です。
しかし他人の顔や個人を特定できる情報をその人の許可なくネットにアップするのは、プライバシーの侵害に当たります。
また、スマホの写真には、写真を撮った場所が位置情報で記録されており、
自宅内や学校で撮った写真をアップするとその場所までがネット上で公開されてしまう、といったこともあり得ます。
(この場合は、「位置情報を公開しない」設定で回避することができますのでアップの際に設定などをよく読みましょう)
インターネットにアップされたデータは、自分の身内しか見ていないと思っているFacebookやブログであっても
そこから全世界へ流れ出る可能性はゼロではありません。その写真をみた身内の方の誰かが、複製を全世界に公開してしまうとも限りません。
若い女性や子供の写真は、海外のアダルトサイトに貼り付けられたり、なりすましのプロフィール写真に使われたりといった悪用方法が近年増加しています。
こちらに直接な損害がなくても、意図しないことで自分や家族の顔写真が使われていたら、あまりいい気はしませんよね。
この辺の危機意識は個人によってかなり差があるので、他人の写真をインターネット上にアップする時は、必ず許可を取ってからにしましょう。
著作権のあるものを勝手にアップしてはいけない、ダウンロードも犯罪です
ネット上には見逃したテレビ番組や人気アーティストの新曲などがたくさんアップされていますが、
公式アカウントがアップしたもの以外はすべて著作権侵害にあたります。
アップするのはもちろん犯罪ですが、ダウンロードするのも犯罪です。
Youtubeにアップされている動画を見るのは「ストリーミング」といってスマホやパソコンにデータを保存しない配信形式なので、
厳密には犯罪ではありませんが、違法にアップした人を喜ばせるという点では、加担しているも同じです。
いつの間にか犯罪の被害者になっているのも非常に嫌なものですが、加害者となるのももっと嫌ですよね。気をつけましょうね。
無料アプリのダウンロードに注意!
今はスマホの無料アプリが本当にたくさんあります。
カメラアプリ、ゲームアプリ、音楽アプリ、外国語を翻訳してくれるアプリや
バッテリーの寿命を延ばす、スマホがサクサクになるなど、いかにも便利そうなアプリが無料でダウンロードできるので
スマホデビューをしたばかりの方はあれこれダウンロードしてしまうと思います。
しかし、無料アプリの中には個人情報をスマホから抜き取ったり、コンピュータウイルスが仕込まれている悪質なアプリもあります。
スマホにアプリをダウンロードする際は、iPhoneなら「App Store」、Androidなら「Playストア」から欲しいアプリを検索し、
評価やレビューをよく読んでからダウンロードしましょう。
また、スマホにもウイルス対策アプリというものがありますので
ご自分のスマホの容量や予算(無料のものから毎月の使用料金が発生するものまで)に応じてアプリを選びましょう。
物理的なセキュリティにも対策を!
スマホを落としたり盗まれたりしたときのために、かならず画面ロックをかけておきましょう。
紛失したときに、別のスマホやパソコンからGPSを使って検索する機能などもついていますので、設定を一度確かめておくのもおすすめです(付いていない機種もあります)。
この春スマホデビューする方も、そうでない方も。一度「ネットリテラシー」について考えてみるのもいい機会ではないでしょうか。
スポンサーリンクスポンサーリンク