スマホの2台持ちによるコストが負担に感じていたり、ビジネス・プライベートとスマホを上手に使い分けたいと願う人は多いのではないでしょうか?
今回フォーカスを当てる「デュアルsim」は、1台のスマホで2回線の電話番号が持てる、便利で快適なサービスシステムのことを言います。
デュアルsimがどんなシステムなのか、特徴やメリット、目的や用途に応じて選べる種類をお伝えしていきますので、快適なスマホライフを実現するきっかけに役立ててくださいね。
デュアルsimとは?特徴と主な種類を解説!
ここからはさらに詳しく、1台のスマホで2回線の電話番号が持てるデュアルsimの特徴、種類について参考にしてみましょう。
デュアルsimの注目すべき特徴と機能
デュアルsimは、1台のスマホに2重と言う意味を持つデュアル、SIMカードを2枚挿入して利用できる機能のことを言い、世界的にもニーズが急上昇しています。
これまでスマホは、1台に付き1枚のSIMカードを差し込んで利用することがオーソドックになっていましたが、デュアルsimの場合はSIMカードを2枚差し込むことができるため、ふたつの電話番号や異なるLINEアカウントなどなど、1台なのに2台と同じように使用できる便利なメリットが。
デュアルsimは、
- 携帯電話会社と契約した情報が記録されたSIMカードまたはICカードを差し込む場所がふたつある
- iPhone11、12のシリーズやスマホ本体とSIMが一体化したデュアル対応スマホ
によって1台でふたつの電話番号回線の取得が可能になっています。
デュアルsimの4つの種類について
デュアルsimには、スマホがふたつ差し込まれたSIMをどのように認識するかによって4つの種類・方式が展開されています。
ここではデュアルsimの4つそれぞれの種類と特徴をまとめてチェックしてみましょう。
- DSSS(デュアルシングルスタンバイ):片方のSIMを有効にでき、有効SIMに基づいた電話番号のみで電話を受けられる
- DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ):SIMの切り替えが不要で、ふたつの電話番号に着信があっても電話を受けることができる
- DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE):DSDSよりバージョンアップしたもので両方のSIMが4Gの高速、安定した環境でスマホを使える
- DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ):4つのデュアルsimのタイプでもっとも高性能、動画視聴や大容量のデータ通信が可能
デュアルsimの4つのバリエーションは、1台のスマホでふたつの電話番号を使いたいユーザーにとって、目的に応じたタイプを選べるところも大きなメリットになっています。
デュアルsimのメリットとは?デメリットを合わせて解説!
1台のスマホでふたつの電話番号が持てる便利なデュアルsimには、その他にどんなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、デュアルsimの気になるメリットと、知っておきたいデメリットを合わせて解説してみたいと思います。
デュアルsimのメリット
ふたつの電話番号を持つためには、スマホの2台の契約がこれまでは通常でしたが、デュアルsimの利用では次のような理想的なメリットを実感することができます。
通話・データ特化型のプランを組み合わせて利用できる
デュアルsimの利用では、
- 通話、データの料金プランを分けられる
- 目的に応じたリーズナブルなプランを組み合わせられる
というメリットによって、意外に高額になることも多いスマホの料金のコストカットが実現します。
その例では、無料通話プランと無制限のデータプランを組み合わせることによって、異なった携帯電話会社での契約が可能になるメリットも。
異なる携帯電話会社との契約は、どちらかが何らかの原因による通信障害が生じた場合でも、もう片方の携帯電話会社の回線の利用が可能になるため、障害によるライフラインの不備も改善していくことができるのです。
プライベートとビジネス用の使い分けが可能に
デュアルsimの利用では、プライベート専用・ビジネス専用としてスマホを1台でふたつの用途に使い分けていくことができます。
プライベート・ビジネスの用途にひとつのスマホを持つことは、大容量のデータや高速で安定した通信環境が必要になり、それが負担やコストの増大につながることもめずらしくはありません。
デュアルsimはふたつの電話番号回線によって携帯電話会社の番号でしか登録ができなかったSNSアプリのアカウントを取得しての使い分けも可能になっているので、仕事・プライベートの線引きが明確になり、より快適なスマホライフが実現するでしょう。
海外でのスマホ利用がもっと手軽、便利になる
海外でスマホを利用するシーンでは、国際ローミングの性質によって通信料金が莫大になってしまうケースも少なくはありません。
デュアルsim対応のスマホを利用すると、普段から利用していたSIMカードの他にももう一枚のSIMカードを利用・挿入でき、
- SMSや電話は国際ローミング対応のSIMで行うことができる
- データ通信は海外の現地で入手したSIMで行うことができる
と言うように、スマホをフレキシブルに活用できます。
デュアルsimのデメリット
デュアルsimを納得・満足に利用するため、ここでは注意しておきたいデメリットについても参考にしてみましょう。
データ保存容量が少なくなることも
デュアルsim対応のスマホによっても違いはあるのですが、ほとんどのデュアルsim対応スマホは2枚のSIMカードを挿入することによって、microSDカードの使用ができなくなり、スマホに大量のデータ保存が難しくなるケースもあります。
バッテリーの消費が早い
デュアルsimはバッテリーの消費に深いかかわりのある、2枚のSIMカードを利用するため、1台・1回線のスマホに比べると、バッテリーの持ちが良くないデメリットがあります。
その原因として考えられているのが、
- Androidスマホに搭載されているセルスタンバイの影響によるもの
- セルスタンバイはスマホを使っていないシーンでも電波を探して活発に稼働している状態
となるため、バッテリーを多く消費し繰り返しの頻繁な充電が必要になるケースもあるのです。
デュアルsimの利用では、バッテリーの消費がこれまでよりも早くなることを考慮して、外出や旅行では充電器・モバイルバッテリーを欠かさずに携帯しておくことがおすすめです。
対応機種別に解説!デュアルsimの設定方法と手順
ここからは、デュアルsimの設定方法と手順について、対応しているスマホの機種別に解説していきたいと思います。
AQUOSsense4plus、OPPOReno3Aのデュアルsim設定方法
- SIMカードトレイを取り出す
- SIMカードトレイの小さな穴の先端や切り出しツールを差し込み、トレイを引き出す
- SIMカードをトレイに装着、2枚のSIMカードをトレイの両面に差し込む
- アクセスポイントのことを言うAPNの設定をすると自動接続で設定完了
iPhoneXS、iPhoneXSMAX、iPhoneXR以降のスマホのデュアルsim設定方法
- eSIMの利用を申し込む携帯電話会社のeSIMを読み込んでQRコードを受け取る
- QRコードスキャンのカメラAppを開き、eSIMのQRコードを読み取る
- 「アクティベーションのため、モバイル通信プランが検出されました」という表示から、「通知」をタップ、「モバイル通信プランの追加」をタップ、携帯電話会社から送られてきた確認コードのナンバーを入力
- APN設定画面から「副回線」をONにシフト
- 「音声通話とデータ」をタップ、「LTE,VoLTEオン」を選択
- 「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択、「インターネット共有」から「APN」入力のエリアにAPNを入力して完了。
おわりに
デュアルsimはこれまでのスマホ2台持ちよりもいっそうに快適で便利なスマホライフが実現します。
プライベート・ビジネスとフレキシブルにスマホを使いたい人は、ぜひデュアルsimの利用でスマホ活用の幅を広げていってくださいね。